ちょうど1カ月前、衆院選の開票作業が始まり凡そ6時間後、滋賀県に最接近した台風21号は、県内全域に甚大な被害をもたらしました。東近江市桜川東と長浜市唐国では、降雨量が観測史上1位の値を更新しました。大津市南小松では、最大瞬間風速が、44.2m/秒、日最大風速(1日における10分間の平均風速)が、19.6m/秒、これも観測史上1位の値を更新しました。
この大雨や暴風は、河川の氾濫、倒木、土砂流出などを引き起こし、交通の寸断、浸水等、県民の生活や経済活動に大きな影響を及ぼしました。
近江八幡市と竜王町も、同様に甚大な被害が相次ぎました。
県のまとめによると、住家被害の内、一部損壊は近江八幡市が最多の13箇所、続き竜王町が6箇所。避難者は近江八幡市が最多の489人、続き竜王町が333人となっています。
また竜王町弓削地区では、コンビニ、道路、田畑等が冠水しました。大々的に報道されたのでご存知の方も多いと思います。見渡す限り日常と全く異なる状態を目の当たりにし、災害の脅威を痛感しました。新川の堤防決壊については、知事、町長、東近江土木事務所長、関係者の方々と現場へ赴き対応を協議しました。
県内の災害箇所の復旧については、国県市町、関係機関と連携して全力を挙げて取り組むわけですが、特に国へは被害を受けた土木施設、農業施設、学校施設、水道施設、交通機関、森林関係等、多くの施設の被害実情=約40億円分の早期復旧に向けた支援について特段の配慮を賜るよう、知事、関係者、私も、それぞれに上京し関係省庁=国土交通省、農林水産省、文部科学省、厚生労働省等へ財政支援の要望を続けています。
日頃から国の事業費を滋賀県へ「オン」して頂けるように、人脈を駆使して国の行政機関と信頼関係を広く深く構築するための活動を心掛けています。
県民の安全と経済活動を守るための防災対策、基盤整備の強化は不可欠です。記事が掲載される11月21日に誕生日を迎える事もあり、気持ちを新たに有りとあらゆる可能性と手段を講じ、本県の公共インフラ整備の充実を目指します。