今年4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果が7月末に公表され、滋賀県は5年連続で小・中学校とも全科目の平均正答率が全国平均を下回り、小学校は5科目中3科目、中学校は1科目が47都道府県で最下位となりました。
逸早く、所属する文教・警察常任委員会で協議し「子供たちが確かな学力を身に付けるためのより一層の取り組みを求める決議(案)」を7月定例会議に上程し、可決しました。
11月上旬には、自民党滋賀県議団で、全国学力・学習状況調査で1位を記録し続ける秋田県へ赴きました。
秋田県の探究型授業は、①学習の見通しをもつ。②自分の考えをもつ。③ペア・グループ・学級で話し合う。④学習内容や学習方法を振り返る。といったプロセスを基本とするものでした。
秋田県教育委員会の一貫した指導方法と継続の蓄積が、確かな学力に結び付くことを痛感しました。
明徳小学校では、全学年の授業内容を参観しました。先生方の教え方、子供たちの学ぶ態度と集中力は見事でした。教壇に立つ先生の問いに対し、どの学年の児童も躊躇なく一斉に挙手した様には舌を巻きました。失敗や間違いを恐れず積極的に取り組む教えです。
9月定例会議において、三日月知事は「子どもたちの学力を伸ばすためには、教員の指導力の向上が重要であり、指導方法等の教員研修を充実させる他、管理職をはじめとする教員の意識の向上を図る取り組みが必要」と答弁しています。
教員の先生方が、子供一人ひとりと向き合い、授業やその準備等に集中し、健康でいきいきと勤務することができる環境づくりも非常に重要な課題です。
29日から始まる11月定例会議において、自民党滋賀県議団は、引き続き学力について代表質問を行います。本県の子供たちの確かな学力を育むのは滋賀県の責務です。