日野川は、鈴鹿山系の綿向山に源を発し、琵琶湖へ注ぐ流域207km2の一級河川です。
中下流部は典型的な天井川を形成しており、過去には昭和28年災害、昭和34年災害など多くの水災害に見舞われました。
日野川の改修計画は、河口から出雲川の合流点まで延長25kmです。このうち広域基幹河川改修事業として7.38kmが採択され、当面の目標であった下流第1工区4kmの区間については、平成24年度に概ね完成し、平成25年度から第2工区に着手し、近江八幡市の古川橋まで段階整備規模、20年確立で整備が完了しました。
しかし、近年の気候変動に伴い、集中豪雨が頻発するなか、ほぼ直角の蛇行が7箇所も集中する近江八幡市・竜王町においては、沿川にお住いの皆様が口を揃えて「豪雨や台風時は安心して眠れない」と訴え、「日野川を何とかして」と切望されます。
平成25年9月の台風18号時には、近江八幡市浄土寺町地先、竜王町弓削地先、支川の祖父川で堤防の崩落が発生しました。昨年10月の台風21号時には、バックウオーター現象により、支川の新川が決壊して広範囲で冠水、甚大な被害を受けました。
このように、絶えず破堤の危険に脅かされているため、一刻も早く日野川の上流へ向けて抜本改修を進めなければなりません。
今年度、本県の河川整備費は県単独費として、平成22年の24億円から72億円へと、3倍に拡充することが出来ました。
12日の県議会で登壇し、日野川の改修事業を推進するための質問を行い、結果、善光寺川の合流点より上流部の整備を進めるべく、河川整備計画の変更に向けた河道計画の検討を来年度から実施することが決定しました。
これまでの経験と人脈を駆使して、国・県のさらなる予算の確保に努めてまいります。