佐渡金山 と 安土城  滋賀県議会議員 ありむら国俊

2022年2月8日

佐渡金山(新潟県)をユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産へ登録するため、政府が推薦書を提出したことに安堵しています。

韓国は、佐渡金山を「強制労働させられた被害の現場だ」などと批判していますが、当時の労働環境についてまとめた資料『佐渡鉱山史』(大平鉱業佐渡鉱業所)によりますと、①日本人と朝鮮人労働者は概ね同一賃金で複数回の賞与が支給された②無料の社宅や寮が有り、米・味噌・醤油の廉価販売があった③勤続3カ月以上で団体生命保険に加入でき死亡した場合は保険金が支払われた④運動会や映画鑑賞会の娯楽機会が提供された等の記録があり、韓国が批判する強制労働のイメージとは程遠い史実が示されています。

佐渡金山は、関ヶ原の戦い(1600年)の翌年から江戸、明治、大正、昭和、平成の時代まで400年以上に亘り採掘から製錬を行い、世界最大級の金の産出量を誇りました。政府におかれては毅然たる態度で、令和5年の登録に向けて全力で取り組みを進めて頂ければと願います。

ところで、令和6年の世界遺産登録候補として「彦根城」と「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が競っています。彦根城においては、姫路城・法隆寺と共に最初の暫定リストに掲載されたにもかかわらず(姫路城・法隆寺は平成5年に登録済)、実に30年も放置されているだけに、彦根城世界遺産登録推進室(県庁内)も悲願達成に燃え日々奮闘しています。

現時点で世界遺産は1154件。やはり観光関連の誘致という経済的メリットが大きく、今後も世界中で登録数が増える予想です。

さて、私にとっては彦根城の次が肝心です。言わずもがな、人気ナンバーワンの戦国武将・織田信長の安土城です。復元と世界遺産登録の可能性を探り、ムーブメントの仕掛けを今から提案していきたいと考えております。

安土城天主信長の館(復元天主) - お城めぐりFAN