ラジオを再び。 滋賀県議会議員 ありむら国俊

2020年7月9日

多くの情報が手に入る今、おすすめしたいメディアがあります。それはラジオです。

日本で初めてラジオが放送されたのは、関東大震災から2年後の1925年。テレビが台頭する東京オリンピックまでの40年間、電波放送の主役はラジオでした。

小学3年生の夏、ニッポンハムの懸賞に幾度も応募して、ついに1等賞のラジオを当てました。お蔭様で現在も、ラジオファンとして良きご縁が続いています。もはやラジオは日常のBGM的な存在です。

ところで、人間の感覚は、視覚が8割、聴覚が1割、触覚・味覚が1割といわれています。

テレビは、映像(視覚)と音声(聴覚)で9割の情報を伝えることから、見る側は完全に受動態となります。

一方、ラジオは、音声で1割の情報を伝えることから、足りない9割は、聴く側が想像を働かせる必要があります。認知症の予防にラジオが効くといわれる所以は、ここにあると思います。

さて、ラジオ放送局で1番のお気に入りは、首都圏首位の視聴率を有するJ-WAVE局。大好きな洋楽の選曲は抜群で、開局以来32年ものお付き合いです。

平日の0時からは、東京FM局がキーステーション、日本航空が送るジェットストリームがおすすめです。昔懐かしい、亡き城達也さんの渋く心を揺さぶる「遠い地平線が消えて・・・瞼に浮かんでまいります」が彷彿としてよみがえります。

近頃は、スマートフォンやパソコンで、ラジオが無料で聴くことができるアプリが登場しています。イチオシは何と言っても、radiko(ラジコ)です。

プレミアム会員(月額385円)になると、北海道から沖縄県まで、全国のラジオ番組を聴くことができます。

それぞれに現地の天気、ニュース、鉄道・道路状況など、あたかも旅行に出かけて、そこに居るような、独特の臨場感を味わうのが醍醐味です。

コロナ禍の今だからこそ、ラジオを再び、楽しまれてはいかがでしょうか。