大戸川ダムの早期着工に向けて 滋賀県議会議員 ありむら国俊

2021年7月11日

近年、気候変動の影響により、豪雨災害が激甚化・頻発化し極めて深刻な状況が続いています。

具体的に30年前の豪雨量と比較しますと、時間雨量50ミリ以上が、1.4倍。

100ミリ以上が、1.7倍に増加しています。

7月1日からの活発な梅雨前線がもたらした豪雨は、3日、静岡県熱海市において土石流となり、甚大な災害が発生しました。被害に遭われた方々に謹んでお悔みとお見舞いを申し上げます。

本日(7日)も停滞する梅雨前線の影響で激しい雨のなか県庁へ向かいましたが、人命を脅かす豪雨災害はいつ発生してもおかしくない状況にあります。

さて、滋賀県議会では「大戸川ダムの建設」を明記した淀川水系河川整備計画の変更案に「同意する」議案の採決を、今週(16日)に行います。

これまでから私は、県民の皆様の生命および財産を守るダムは必要不可欠であることを終始一貫し申し上げて参りました。

2年前の7月に本寄稿で触れましたが、大戸川ダムのメリットを幾つかご紹介します。

計画規模と同程度の洪水に対して大戸川からの氾濫を抑制できること。

超過洪水に対して洪水のピークをダムでカットできる場合は浸水被害を低減できること。

ピークをダムでカットできない洪水に対しても氾濫を遅らせることにより避難時間や避難経路を確保できること。天ヶ瀬ダムへの流入量を低減させることにより瀬田川洗堰の全閉時間や制限放流時間を短縮できること。洪水後の放流操作を工夫することで琵琶湖のピーク水位を抑制できることなどです。

お蔭様で、県内19市町からは変更案の肯定・促進意見を頂きました。瀬田川の下流域となる京都府の西脇知事、大阪府の吉村知事も変更案の同意を表明されました。

これからも国と協力して、大戸川ダムの早期着工に向け一層努めてまいります。