滋賀県議会議員 ありむら国俊
信長公が安土城内に建立した摠見寺(そうけんじ)は、菩提を弔いながら現在も城跡を護り続けています。6月2日は信長公のご命日。加藤耕文ご住職による442回忌法要のため安土城跡へ赴きました。
ところで、4月の定例会見にて三日月知事から、安土城跡の発掘調査を開始すると発表がありました。
県が平成元年から20年間かけて実施した「平成の大調査」は直線に伸びる大手道や大手口周辺の複数の虎口など、中世の城郭の常識では計り知れない発見が得られました。
今回、15年ぶりに再開する
「令和の大調査」は、前回と同様に20年間におよぶ調査として、今年度は謎に包まれた天主台周辺で発掘が始まります。
これまで安土城の調査に傾注された、県文化スポーツ部文化財保護課参事員の木戸雅寿さん、課長補佐兼安土城・城郭調査係長の松下浩さんらが才幹を発揮され、再び新たな発見へ!期待に胸が膨らみます。
謎に包まれた天主といえば、5月に大杉副知事が「安土山図屏風」の探索を要請するためイタリア・バチカンにて高官と面談された報道がありましたが、現地では大変温かく迎えられ探索についても協力するとの力強いお言葉を頂戴したそうです。
天主の外観を描いた屏風は、天正遣欧使節によってローマ教皇に献上されたのち行方不明となっています。これまでにも滋賀県や安土町が探索を行いましたが見つかっていません。今回の副知事の訪問により、再度、バチカンの協力が得られたことで屏風の発見に向けて新たな一歩が踏み出せました。
今年度に入り、安土城をめぐりこれら2つの大きな動きがありました。地元に暮らす者として安土城の将来を楽しみに、これからも活動していきたいと思います。
お知らせ:
7月16日/大河ドラマ「どうする家康」トークショーin近江八幡が決まりました。信長役の岡田准一さんが近江八幡市文化会館に来られます。詳しくはNHK大津放送局HPをご覧頂ければ幸いです。