職場・地域・家庭など女性の活躍の場は様々です。女性がそれぞれの希望に応じて、個性と能力をいきいきと発揮することができる社会の実現が必要不可欠です。
然らば、男性も意識の改革を進め、種々とやり方の見直しを図ることが一段と肝心です。女性は、ライフステージにおいて自己実現に繋げていく多様な仕組みを整えることが須要な要件になります。女性の力を活かすことが、滋賀県さらには国の成長戦略の鍵になると言えるからです。
翻って、男女共同参画の分野で滋賀県は、多くの指標で全国下位という厳しいデータが如実に表れています。県内の女性管理職の割合は8%で最下位(1位高知県21.8%)。働く女性に占める女性管理職の割合は0.3%でこれも最下位(1位東京都1.1%)。起業家のうち女性の割合は9.3%で全国40位(1位高知県18.2%)。県職員の女性管理職登用率は6.2%で全国平均の6.8%に届かず、県内市町の登用率15.3%にほど遠い状況です。
人間が誕生して今日まで絶えることなく男性と女性が存在するということは、互いに必要とする存在だったからと思います。ほぼ男女の割合は均等ですから、各々が特性の違いを互いに補いあって秩序を保つ視点が大切なはずです。これまで女性を支援する施策は数々ありましたが、男女共同参画をきちんと推進するため、女性の特質をよりよく引き出すような発想の転換を打ち立てていければと考えています。
今国会に提出された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案(女性活躍推進法案)」は、関係者の責務を明らかにするとともに、基本方針及び事業主の行動計画の策定・支援措置等について女性の活躍を迅速かつ重点的に推進し、もって豊かで活力のある社会を実現すること」を目的としています。成立後は、本県としても女性の活躍を後押しするための明確な目標を設定することになります。計画の実施状況が優良な認定一般事業主には受注機会の増大を図る等の工夫も可能となります。
女性の活力を滋賀再生の原動力の一つとして、「すべての女性が輝く滋賀の実現」へ向け着実に実行して参ります。