リオデジャネイロ五輪に思う。 滋賀県議会議員 ありむら国俊

2016年8月16日

205の国・地域の代表選手が競ったオリンピック大会(17日間)が、数々のドラマを生み閉幕しました。引続き178の国・地域の代表選手が競うパラリンピック大会(12日間)が、9月8日(日本時間)開幕します。

オリンピック28競技306種目、パラリンピック22競技528種目に達する会場の設営、器材の搬入、競技の運営等、まさしく檜舞台を整えたブラジルは国挙げて並々ならぬ意気込みであったと思います。

原稿の提出が8月15日ですので、日本が最終どこまで成績を伸ばすか期待が高まります。と同時に「メダルの色は?何個?」とクローズアップされますが、戦いの背景にある死に物狂いの練習を長年継続されてきたことを考えると、全ての選手、関係者に敬意を表したいと思います。

ところで、参加国・地域の選手団を調べたところ、アメリカ554人、ブラジル(開催国)465人、ドイツ425人、オーストラリア421人、中国413人、フランス395人、イギリス366人、日本333人、カナダ314人、イタリア309人、以下続く。が分りました。G7はスポーツの分野においても確実に力を入れていることを知りました。一方で選手を派遣したくても願いが叶わない国々があることも理解しました。

またオリンピック憲章に、国際オリンピック委員会(IOC)によって採択されたオリンピズムの根本原則を見つけたので、特に重要と考える一部をご紹介します。

「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、生き方の創造を探求するものである。その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする」とあります。

4年後の平成32年(2020年)、私たちの日本がオリンピック・パラリンピックの開催国に決定するに至った経緯を今一度詳細に調べたところ、関係者、関係機関による直向きな姿勢と血の滲む努力を犇々と感じ取ることができました。

その4年後の平成36年(2024年)、私たちの滋賀が国民体育大会・全国障害者スポーツ大会の開催県に決定しています。本県の競技力向上の施策、競技会場等の施設整備を着実に推進し、大会を成功に導く努めを県民の一人として続けて参ります。

「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」は私の目指すところですが、悲願の金メダルを勝ち取った男子団体体操の白井選手のコメントが強く心に感じたので最後に明記します。

「人生で一番心臓に悪い日が、間違いなく一番幸せな日になりました」。