万一の備えに「滋賀のけんみん自転車保険」。

2016年10月17日

~自転車を利用される方は早めの備えが安心です~    滋賀県議会議員 ありむら国俊

2月の滋賀県議会で、私が提案説明させていただいた「滋賀県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」案は、県議全員の賛同を賜り、可決、制定することができました。

一定の周知期間を経て、10月1日から自転車保険加入の義務がスタートしました。

背景には、自転車事故で深刻な事態を招き加害者に多額の賠償金の支払いが発生するケースが増加しているためです。例えば、平成20年に兵庫県神戸市で発生した自転車対歩行者の事故に関し、神戸地裁は加害者の少年(11歳)の母親(40歳)に対し賠償金9,500万円の支払いを命じています。

滋賀県内でも、平成27年に自転車による人身事故が880件(人身事故全体で5,879件)、死亡事故が12件(死亡事故全体で73件)にも及んでいます。

自転車保険加入の義務は、県内で自転車を利用する全ての方、従業員が自転車を利用する事業者、自転車の販売店やレンタサイクル業者、ビワイチのため県外から自転車で訪れる方も対象です。いずれも未加入による罰則規定は条例に盛り込んでいません。人身事故や死亡事故に繋がるのは自動車も自転車も同様ですので、万一に備える自転車保険の加入は必須のものと考えています。

(公益財団法人)滋賀県交通安全協会がご案内する自転車損害賠償保険「滋賀のけんみん自転車保険」の掛け金は、1,000円、2,000円、3,000円の3コース(年額)です。全て加入者本人とその家族が起こした自転車事故の賠償金を最高1億円まで補償しています。1,000円コース以外は、さらに加入者本人とその家族のケガ、死亡時にも保険金が支払われます。

「滋賀のけんみん自転車保険」のお問い合わせは、自転車安全対策協議会のナビダイヤル(0570―031965)へご連絡をお願いします。

ご報告ですが、全国都道府県議会議長会から講演の依頼が届きました。11月に東京で開催される全国議員研究大会で「滋賀県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」について講師を務めることになりました。

今後も自転車の安全で適正な利用に資する走行道の整備、青色矢羽根マークの設置(有村提案)など諸施策をしっかりと推進していきたいと考えています。