八幡堀のこれから   滋賀県議会議員 ありむら国俊

2018年10月19日

豊臣秀次公はじめ、先人が造り守ってきた八幡堀。今を生きる私たちも大切なご縁を、後世へ伝えたいと思います。

先週、八幡堀や近江商人の町並みの風情や魅力を感じる「八幡堀まつり」が実施されました。

LEDやローソクの灯り(約3,500個)が情緒豊かに照らし、夜間の邸宅公開、八幡山からの八幡ドル夜景、企画展、コンサート等、盛りだくさんの町歩きを楽しみました。

本市の代表格である八幡堀は、昭和40年頃から河川の環境が悪化し、昭和48年から56年の補助河川整備事業にて、3万5千3百立米の浚渫を実施。平成元年から12年の補助河川環境整備事業にて、西の湖の一部である北之庄沢から浄化用の導水施設を整備。平成6年に清流ルネッサンス21の対象河川に選定された八幡川水環境緊急行動計画等、数々の経過を辿り、現在の環境に至りました。

関係各位が苦心惨憺して努力されたお蔭です。

ご承知の通り、八幡堀は生活習慣と密接に関係しています。それ故、立派な水路、運河、流通の大動脈として活躍した時代を彷彿とさせる美しい堀を保つために、八幡堀を守る会、地元自治会、観光物産協会、観光ボランティア協会、各種ボランティア団体、NPO等の皆様が清掃活動を必死に続けています。

八幡堀は、浚渫から約40年が経過していることから、先ずはヘドロや河床の堆積物を調査する必要があるため、県の東近江土木事務所・市・関係者と協力して予算の確保を現在進めています。

周辺環境・景観については特段の配慮が不可欠です。堆積物の搬出やヘドロを分解する地元企業の「技」も期待しつつ、八幡堀の水質を限りなく透明に近づけるための対策を実行し、環境立県の滋賀が全国の堀浄化の手本となるよう取り組みを強化いたします。