日本最東端の北海道根室半島沖につらなる北方四島(歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島)は
、私たちの先人が必死で開拓してきた日本固有の領土です。
北方領土返還要求運動 滋賀県民会議の会長を務めておりますことから、10月に「第42回北
方領土視察団」を結成し、県内各地から総勢22名のご参加を賜り、北海道根室市等へ赴きまし
た。
根室市役所にて市長へ表敬訪問、根室市民との交流、歯舞群島の元島民の方による講話。そし
てロシアが不法占拠している歯舞群島と国後島をこの目で確認することができました。根室市の
納沙布岬(のさっぷみさき)から一番近い歯舞群島の貝殻島までの距離は、わずか3.7kmで
す。
第二次世界大戦末期の1945年8月9日、ソ連(当時)は日ソ中立条約を締結していたにも
かかわらず、突如として対日参戦し、日本がポツダム宣言を受託した後も侵攻を続け、北方四島
の全てを占領しました。それから79年が経過した現在もロシアの実効支配下にあります。
今回の視察では、団員全員が自分の目で確認し、距離の近さを実感し、未だに故郷へ帰ること
ができない元島民の方々の想いに触れ、日本人が日本の領土を自由に往来できないという、極め
て悔しい現実を改めて認識いたしました。
今年は「第42回北方領土視察団」となりましたが、第43回、第44回、、、。一体いつま
で続けなければならないのか。今後の政府によるロシアとの粘り強い交渉に期待したいと思いま
す。
私といたしましても、一人でも多くの県民の皆様に北方領土の現実をお伝えし、問題解決に向
けた運動の輪を強く大きくすることが、政府交渉の後押しになると考え、諦めずに活動を続けて
まいります。