湖周道路に「自転車用の矢羽根型マーク」を提案。設置へ! 

2015年7月13日

滋賀県議会議員 ありむら国俊

琵琶湖をぐるっと周回する湖周道路の延長は約200Kmです。近江八幡市から静岡県富士宮市(夫婦都市)までの直線距離にほぼ匹敵します。自宅から湖周道路までは、車で1分もかからない距離なので、滋賀県庁へは専ら湖周道路を利用し、琵琶湖大橋を渡り通勤しています。

さて、湖周道路がサイクリングコースとなり、賑わい創出による活性化が滋賀の魅力向上に繋がるとして、県はこれまでからモデル的なサイクリングマップの作製やコースの保守など「ビワイチ=琵琶湖一周」の利便性を高める取組みを実施してきました。それでも尚、より安全な自転車走行のための環境整備に幾つか課題があります。

ご承知の通り、自転車は原則として車道を走るように定めています。では、車道のどこを走ればよいのかということですが、車を避けるため斜めに傾いたコンクリートの部分、いわゆる「路肩」を走っている人、或いはそこを走るものと考えている人は少なくないかもしれません。ところが「自転車は路肩を走るように」とは、道路交通法にはありません。例えば片側1車線道路の場合、車道の左側端へ寄って走行するよう定めています。「左側端に寄る」というと「左端ギリギリ」と認識している人が恐らく多いと思います。しかしそうではありません。左端に近寄って1mぐらいのところを走れば十分「左側端に寄っている」と言えます。「路肩」は、傾斜や段差があり、砂利や小石が溜まって所々に排水口があるなど走行に適さない状態のため、そこを走るのはむしろ逆に危険です。

道路が狭く、最初から自転車を想定していない日本の道路構造をどのように変えていけばよいのか。財政上一筋縄では行きません。されど「ビワイチ」を謳う本県としては、サイクリングコースとしての使用を想定している湖周道路であることから、今月3日、県議会で一般質問に立ち「自転車用の矢羽根型マーク」の設置を提案しました。三日月知事は、「安心な利用を図る方策として自転車用の矢羽根型マークは効果的」と答弁され、本年度中の試行を目標に取組む方針を表明して頂きました。

自転車が安心して走り、自動車が安心して走る環境作り。正しい場所をルールを守り、道路利用者が互いに思いやりをもって走るのが理想です。

「自転車で県庁へ行こう!」只今計画中です。