琵琶湖大橋・近江大橋 イルミネーション・ライトアップで魅力発信。

2020年3月5日

                         滋賀県議会議員 ありむら国俊

道路は物資や人の流動を支え、河川は水を供給し洪水を安全に流下させる機能を有し、上下水道は蛇口から水を出し台所やトイレの排水を処理することで衛生的な生活を支えています。

近年、これらの土木インフラ等を活用して魅力ある地域観光・経済の活性化に繋げる「インフラツーリズム」が注目されています。

例えば、和歌山県の友ヶ島砲台群は、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の連想で人気を博し、兵庫県の明石海峡大橋は、海面上300mの鉄塔に上るツアーが開催され、京都府の天ヶ瀬ダムは、プロジェクションマッピングを活用して観光資源化に向けた実験が行われています。

一方、滋賀には県道路公社が2009年に完成させた、琵琶湖大橋のメロディーロードがあります。

ご存じの方も多いと思いますが、走行中に琵琶湖周航の歌メロディーが流れ聴こえてきます。

仕組みは、深さや間隔の異なる路面の溝が車両タイヤと接触して、法定速度を守ることによって確かなメロディーを奏でます。路面の溝は、雨天時の排水と凍結時の滑り止め効果も発揮しています。

そこで今回は、東京都の芝浦からお台場に架かるレインボーブリッジの美しさのように、琵琶湖大橋・近江大橋にイルミネーション・ライトアップを施し、流行り言葉を使うと「映える(ばえる)」スポットにしたいと考え、2月定例会議で知事に提案しました。

知事曰く、琵琶湖大橋・近江大橋は滋賀県のランドマーク的構造物であり、有村議員提案のイルミネーション・ライトアップは、土木インフラの魅力がさらに高められるだけでなく「健康しが」ツーリズムビジョン2022に掲げる、夜型観光の充実にも資するものと考え、実現の方策を検討すると応じて頂きました

併せて、本県にある土木インフラがどのような魅力を有しているか調査を行い、滋賀の振興ツールとして活用するための研究をスタートさせることが決まりました。

夜の琵琶湖大橋・近江大橋は暗く寂しい印象があります。明るいところに人が集まり楽しさが増すことから、走りたくなる・歩きたくなる・眺めたくなる美しい大橋となるよう研究してまいります。