議員提案による、

2016年2月15日

  1. 「近江の地場産業および近江の地場産品の振興に関する条例」
  2. 「近江の地酒でもてなし、その普及を促進する条例」 滋賀県議会議員 ありむら国俊

少子高齢化の社会経済情勢の変化に伴い、国内の需要等が多様化しています。経営規模が小さく、生産効率を高めにくい地場産業を取り巻く環境は極めて厳しいものがあります。また近年、国内外から日本酒の関心が高まる中で、本県は古くから酒どころとして栄えてきたにもかかわらず、県内で醸造される日本酒が県内で提供され消費される割合は低い状況にあります。そこで、近江の地場産業や近江の地場産品が持つ力を最大限に発揮することにより、個性と特色を生かした地方創生を実現していくと共に本県の食文化に対する理解を深めつつ、近江の地酒でもてなし、その普及を促進するため、滋賀県議会「地方創生特別委員会」において2つの条例案要綱を取り纏めました。①「近江の地場産業および近江の地場産品の振興に関する条例」、②「近江の地酒でもてなし、その普及を促進する条例」です。①は長い歴史や独特の風土、文化の中で生まれ固有の原材料、生産技術を継承してきた観点から地場産業事業者の競争力を強化し、地場産品に対する新たな需要を開拓することがポイントです。優秀な技術や技能を活用しながら、消費者の需要に即した新商品の開発や新事業の展開を図る等、時代変化に適合していくための新たな取組を積極的に推進し、地域経済および地域社会の発展を目指します。②は肥沃な農地、豊富な水資源の豊かな自然の恩恵の下で近江の地酒が果たしてきた役割、発酵品をはじめとする本県の食文化の歴史等に対する理解を深めることがポイントです。豊かで潤いのある県民生活の形成に資するよう、もてなしにおける酒類の選定に当たって地酒の使用促進、地酒に関する適切な情報提供、地酒の需要拡大に向けた啓発を行います。滋賀県議会では今年度、議員提案により4件の条例制定を目指しています。政策立案力を伸ばし、県民皆様からの期待にしっかりと応えるための取組みを進めて参ります。